一言でシミと言っても、できる原因や症状などによって幾つもの種類に分けることができます。そして種類が違えば、当然のことながら治療方法も異なるものです。そこで、効果的に治療するための重要なポイントは、信頼できる皮膚科を受診して、自分のシミの種類をはっきり見極めることから始まると言えるでしょう。一般に、皮膚科で行なわれているシミ取り治療には、幾つかの方法があります。
その一つは、外用薬の塗布です。例えば、コラーゲンを作り出すことによって肌のターンオーバーを促す効果があるトレチノイン軟膏や、強い漂白作用があるハイドロキノン軟膏などが使用されています。また、皮膚科で行なわれている別のシミ取り治療は、内服薬の服用です。例えば、肌の若返りを促す成分であるビタミンEや、抗酸化作用を持つビタミンC誘導体、またはメラニンを発生を抑える効果を持つトランサミンといった成分を含む内服薬が用いられることでしょう。
他の治療方法として、レーザーを照射する方法も広く用いられています。この場合、レーザーを照射するにあたって輪ゴムではじかれたような痛みを伴うため、患者の希望に応じて麻酔なども使用されています。レーザーを照射した後は、処方される軟膏や美白剤などによって患部を適切にケアすることが必要です。この時に、正しいケアを怠ってしまうと、シミが前よりも濃くなってしまうことがあります。
そのため、必ず医師の指示に従って正しいケアを行なうように努めましょう。