シミ治療に利用される成分の一つにビタミンC誘導体があります。ビタミンCが美白に効果的なのは非常に有名な話であり、昔から肌を白くするための成分として利用されてきました。しかし、研究が進んで、ビタミンCを化粧水等で取り入れると肌につけた後の安定性に問題があり、浸透率も悪いことが分かってきました。成分自体は優れているのですが、化粧品として取り入れることが難しい成分だったのです。
そのような問題を解決したのがビタミンC誘導体であり、浸透率に優れている成分です。化粧水等に含まれていれば肌につけるだけできちんと染み込ませることができますので、効果的なシミ治療が行えます。また、肌につけた後の安定性にも優れていますので、ビタミンCが本来持っている働きを最大限に引き出すことが可能です。ビタミンC誘導体の働きを見てみると、シミに対して二つの効果があることが分かります。
一つはシミの原因となるメラニン色素の生成を抑える働きであり、もう一つはメラニン色素を体の外へと排出する働きです。既にできてしまったシミを治したい時にも有効ですが、これからできないという予防にも効く成分です。治療においては既にできているものを改善するのには長い時間がかかると言われており、その色素が濃ければ濃いほど手間も時間もかかります。もっとも効率が良いのはできる前に対処することですので、予防にも効くビタミンC誘導体は優秀な成分だと言えます。